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聖クルアーン
» 進撃する馬 (アル・アーディヤート)
本章の表現や韻の美しさ,ならびに象徴するところの卓抜さは,79章に似ている。ここに精神的偉力と英和の抵抗できぬ性質が,人間の忘恩,卑劣,助けの無い孤独,無知と対照されて教えられる。本章の啓示の時期は前章に近いころとされる。
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
吐く息荒く進撃する(馬)において(誓う)。
1
蹄に火花を散らし,
2
暁に急襲して,
3
砂塵を巻き上げ,
4
(敵の)軍勢の真っ只中に突入する時。
5
本当に人間は,自分の主に対し恩知らずである。
6
それに就き,かれは誠に証人であり,
7
また富を愛することに熱中する。
8
かれは墓の中のものが発き出される時のことを知らないのか。
9
また胸の中にあるものが,暴露されるのを。
10
本当に主は,その日,かれらに就いて凡て知っておられる。
11