本章名は,第1節の語にちなみ名付づけられる。マッカ初期の啓示である。多くの神秘的隠喩によって,現在知覚できる秩序は最後のものではなく,アッラーの完全無欠な審判は必ずうち立てられて,平衡の結末を得る。それで人間は,永遠の世界のため,また真実の価値のために,いま努力すべきであることが教えられる。
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。 おお人間よ,本当にあなたは,主の御許へと労苦して努力する者。かれに会うことになるのである。
6 かれは,本当に(主の許に)帰ることなどないであろうと思っていた。
14 あなたがたは,必ず一層から他層に登るであろう。
19 クルアーンが,かれらに読唱されると,かれらはサジダしようとはしない。〔サジダ〕
21 いや,信じない者は,(それを)嘘であると言う。
22 だがアッラーは,かれらの胸に隠すことを熟知なされる。
23 それであなたは,痛烈な懲罰をかれらに伝えなさい。
24 だが信仰して善行に勤しむ者は別である。かれらには絶えることのない報奨があろう。
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