トップ » 聖クルアーン » 町 (アル・バラド)
本章は,第1節にこの町によって誓うとあり,それは聖預言者と神秘な縁をもつマッカをさすところから,町章と名付けられる。マッカ最初期の啓示である。
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
われはこの町において誓う。1
あなたはこの町の(居住権を持つ)住民である。2
生む者と生まれる者にかけて(誓う)。3
本当にわれは,人間を労苦するように創った。4
かれ(人間)は,何ものも,自分を左右する者はないと考えるのか。5
かれは,「わたしは大変な財産を費した。」と言う。6
かれは,誰もかれを見ていないと考えるのか。7
われは,かれのために両目を創ったではないか,8
また一つの舌と二つの唇を。9
更に二つの道をかれに示した(ではないか)。10
だがかれは,険しい道を取ろうとはしない。11
険しい道が何であるかを,あなたに理解させるものは何か。12
(それは)奴隷を解放し,13
または飢餓の日には食物を出して,14
近い縁者の孤児を,15
または酷く哀れな貧者を(養うこと)。16
それから信仰する者になって忍耐のために励ましあい,互いに親切,温情を尽しあう(ことである)。17
これらは右手の仲間である。18
だがわが印を拒否する者,かれらは左手の仲間である。19
かれらの上には,業火が覆い被さるであろう。20