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本章は,不信心と無知にたいし,夜の語をもって始まるところから,夜章と名付けられる。89章および93章に近いマッカ最初期の啓示である。この3つの章はいずれも昼夜のような,神秘な対照的なものによって,人間の精神上の切なる願望に慰安を与える。本章ではアッラーのために人事の限りを尽して努力するならば,あらゆる御助けにあずかり必ず満足を与えられると教えられる。
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。  
覆われる夜において,1
   
輝く昼において,2
   
男女を創造された御方において(誓う)。3
   
あなたがたの努力は,本当に多様(な結末)である。4
   
それで施しをなし,主を畏れる者,5
   
また至善を実証する者には,6
   
われは(至福への道を)容易にしよう。7
   
だが強欲で,自惚れている者,8
   
至善を拒否する者には,9
   
われは(苦難への道を)容易にするであろう。10
   
かれが滅び去ろうとする時,その富はかれに役立たないであろう。11
   
本当に導きはわれにあり,12
   
来世も現世もわれに属する。13
   
それでわれは燃え盛る業火に就いてあなたがたに警告した。14
   
最も不幸な者でない限り,誰もそれで焼かれない。15
   
それは(真理を)嘘であると言い背き去った者。16
   
だが(主のために)忠誠の限りを尽した者は,それから救われ,17
   
その富を施し,自分を清める。18
   
また誰からも,慈悲の報酬を求めない。19
   
一生懸命に至高者,主の御顔を請うだけである。20
   
やがて,かれは(十分に)満足出来るであろう。21